祖母が言う「お金を貸すなら返ってこないものと思え」は本当だ
私が高校生だったころ、夜中に父の友人が「お金を貸して欲しい」と家に来たのを鮮明に覚えている。
私の家には父方の祖母も一緒に住んでいたので、私と同じく物音で起こされた祖母が父に事情を聞き血相を変え「帰れ、2度とこの家にくるな」とパジャマ姿で怒鳴っていた。
父は台所にあった財布にから1万円を抜いて、玄関へ向かって行った。
そのあと父は「起こして悪かったな」と祖母をなだめていた。
翌朝、祖母が険しい顔をして私に「お金を人に貸す時は、絶対に返ってこないものだと思いなさい。」と言いました。
友人の事を父に尋ねると、借金取りに追われて同級生の家をいくつも回っていたのを知っていました。
もちろん、父が渡した1万円は返ってくることはありませんでした。